11月6日、日本代表対ロシア戦の夜、青山で熱い集いがあった。
「ノーサイドプロジェクト'10秋」。
日本開催の決まった'19年W杯を盛り上げようと、昨年、ラグビーファンの間で話がスタート。『ノーサイド」の持つ精神を広めて、ラグビーファンを増やそうという趣旨で、この名がつけられた。過去2回、イベントが開催されたが、今年は賛同してくれるファンや企業も増え、大きな会場で行われることに。スタッフは全員ボランティア、仕事の合間を縫って何ヶ月も前から打ち合わせを重ねたという。東芝から廣瀬、冨岡、三洋から下村選手をゲストに、当初はジャパンも数名駆けつけてくれる予定だったのだが、全員が参加することになり、最終的には3百人を超えるファンが会場に集まった。このイベントがこれまでと違うのは、ファン同士のつながりから生まれたものだということ。
それもラグビーというスポーツの良さではないだろうか。愛してくれる人の熱なくして、何が代表ぞ。そんな当たり前のことを思い出させてくれる夜だった。
(文/R♥森本優子 イラスト/くじらいいく子)