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春日丘33-7栄徳
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春日丘の宮地真監督が大きく息を吐いた。最近は4年連続全国選抜大会に出場し、4強にも 入ったことのある強豪校。しかし花園予選では、過去に決勝に進んだ2回とも西陵に阻まれ 、意外にも今回が初出場だ。

 先制は栄徳だった。タックルで落球させたボールをCTB川崎が拾い上げ、そのまま独走トライ。春日丘はキックで前進するとモールで詰めるが、栄徳ディフェンスに阻まれてしまう。16分、NO8姫野が起点となり最後はFL大島が右中間にトライ、同点に追いついた。  『FWがよく戻って、二人一組でしっかりタックルに入ってくれた」と宮地監督が振り返る通り、栄徳の縦突破を春日丘ディフェンスが軒並み捕まえてゲインを許さない。

後半5分、9分に追加点を奪うと、グラウンドを大きく使う展開ラグビーで敵のスタミナを削り取る。21分には敵陣10メートルラインのターンオーバーからダメ押しのトライで、悲願の花園初出場をもぎ取った。『去年の決勝で負けた翌日の日曜日から、大晦日も元旦もなしでずーっとやってきた。夏合宿は例年より長い20日間。朝4時半からグラウンド整備をして、走り込んだ。よくついてきてくれた」と宮地監督は感慨深げ。

FB犬飼主将は「3年間、ラグビーしかやってこなかった。全てはこの瞬間のため。第2地区の代表とは試合をしていないのでどっちが上か分からないけど、花園でどっちが上か証明したい。そして、僕らがどれくらい強豪校に挑戦できるか」と花園での大爆発を誓った。(川島優子)

春日丘−栄徳

「負けたら最後。ケガしてもどうなってもいいと最後まで出し尽くした」(栄徳 HO石田主将)