


この日は途中出場、フィールドプレーで豪快な走りを披露した早大PR垣永

極上のランナーが揃う早大BKの切れ味は一級品だ。早明戦の激闘を経て磨きがかかった感もある。全般に球離れが良くなり、スパっと縦に走り込む動きも増え始めた。 早い仕掛け、鋭い切り返し、グラウンドを一杯に使った連続攻撃など、奪った16トライの多くは早大らしいエッセンスが凝縮されたもの。
しかし試合後、選手の表情は冴えなかった。集中力を欠いて先制を許したこともあるが、それだけではない。決定力の差でスコアは開いたものの、局面を見れば、大体大の抵抗に苦しむことも多かった。「優勝するには、過信ではなく心の底からの自信が必要」。2度の優勝を知る田邉秀樹の言葉は思い。最後まで勝ち進んでも残り3試合。確信をつかむのはいつか。