

東海大の一人旅だった。NO8前川主将、日本代表FLリーチを筆頭にFWの推進力から高速BKが自在に駆け回り、 7試合で挙げたトライは67。1試合平均得点は60点を超えた。個人でも、FB豊島は法大戦を欠場、最後の関東学院大戦も足首が万全でないままの出場ながら103得点。 リーグ戦グループでは'04年関東学院大SO田井中啓彰(現・三洋電機)の102点以来となる3桁得点を挙げた。トライ王はその豊島とHO木津が11で分け合った。 木津はリーグ戦全7試合でトライを決める快挙で、FW第1列としては'07年に同じ東海大のHO岸直弥(現・ヤマハ発動機)以来のトライ王。豊島は、記録の残っている '96年以降では初、小野澤宏時(中大→サントリー)も北川智規(関東学院大→三洋電機)も達成できなかった2年連続トライ王を獲得した。
健闘が光ったのは流経大。終盤の2試合は、得点源の7人制学生日本代表WTB小澤大を負傷で欠きながら関東学大を12年ぶりに破る金星を重ね、
'99年以来11年ぶりの2位に躍進した。PR山崎主将、LO小野寺、NO8イシレリらFWの突進力を、BKが献身的なディフェンスでサポート。一体感のある戦いぶりであった。

関東学大の3敗は'88年以来、22シーズンぶりの成績